【インジケータ講座】ボリンジャーバンド【FXのはじめかたvol.13】

こんにちは、ナオトです。

移動平均線などと同様に、ボリンジャーバンドはトレンド系の分析ツール、インジケータです。

ボリンジャーバンドはトレーダーの間で人気のテクニカルツールです。

移動平均線を応用した
インジケータだよ

なお太郎
統計学を使ってるらしいぜ

なお太郎
値動きを『バンド』と呼ばれるもので表してるぜ

Twitter:ナオト(@fpnaoto_fxtrade
テクニカル分析についてつぶやいてます
この記事でわかること

ボリンジャーバンドの特徴
ボリンジャーバンドの見方
ボリンジャーバンドの使い方

今回は、トレンド系インジケータの代表的なボリンジャーバンドについて説明していきます。

目次

ボリンジャーバンドとは?

 

価格の変動幅を予測してバンドで表示

ボリンジャーバンドとは、ジョン・ボリンジャーという人が統計学をもとに開発したテクニカル指標です。

相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格データから測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標です。

ボラティリティ(volatility)

ボラティリティとは、一般的に価格の変動の度合いを示す言葉で「ボラティリティが大きい」という場合はその商品の価格変動が大きいことを意味しています。

また「ボラティリティが小さい」という場合はその商品の価格変動が小さいことを意味します。

ボリンジャーバンドの特徴

常に変動している為替レートがある期間にいくらだったのかを知りたい場合、その期間の平均値を計算して価格の目安とします。

しかし、平均値だけでその期間の価格を判断してしまうと、その期間中に価格が適正基準にあって安定的に推移していたのか、または、適正水準が決まらずに大きく上下動したのかはわかりません。

 

価格が大きく動いている相場では、次につける価格も直前の価格から大きく離れて決まる可能性があります。

なので、平均値を基準に大きく変動する値幅分を足して、次につける価格の予想範囲を想定します。

 

値動きが一定範囲内の狭い値幅で収まっている相場では、次につける価格も同じ価格水準にとどまる可能性が高いと考えられるので、平均値を中心に狭い変動範囲を想定します。

ボラティリティとはこの過去の値動きから予想される次につける価格の変動範囲のことです。

ボリンジャーバンドの肝は標準偏差

標準偏差とは一定期間の終値など複数のデータから平均値を算出した場合に、もとになった複数のデータにどの程度バラツキがあるのか、散らばり具合をみる数値です。

標準偏差の単位はσ(シグマ)が使われるので、ボリンジャーバンドで描かれるバンド(帯)1σ(シグマ)といいます。

 

1σ(シグマ)の値は、基になるデータの散らばり具合が中心の移動平均線を基に、今後の値動きが±1σ以内で推移する確率が約68%、±2σ以内で推移する確率が約95%、±3σ以内で推移する確率が約99%となります。

 

 

黒色の太線⇒移動平均線

オレンジ線⇒±1σ

グリーン線⇒±2σ

ブルー線⇒±3σ

ボリンジャーバンドの見方

レンジ相場⇒バンド狭まる
トレンド発生⇒バンドが開く

ボリンジャーバンドは、相場が膠着するレンジ相場においてバンド幅が狭まる傾向があり、価格変動が大きな相場ではバンドが開いていきます

相場の力学では、値幅が小さな膠着状態が続いている次に動くためのエネルギーをためていると考えられ、大きく動いている相場ではそのためられたエネルギーを放出している状態とみます。

 

このことからボリンジャーバンドは狭まり収縮しているときは、大きく動く前兆ということができます。

逆に、ボリンジャーバンドが大きく拡大した後、収縮に向かう動きは、ひと相場終わって、エネルギーを出し切ったことを示していると考えることができます。

 

ボリンジャーバンドの使い方

 

為替レートは移動平均線から離れるほど売られ過ぎや買われ過ぎを示し、売られ過ぎなら買い戻され、買われ過ぎなら売られます。

為替レートが下降して移動平均線から離れると、市場参加者の中で安い時に買おうという心理が働いて買いの勢いが増します。

バンドが値動きにあわせて
広がったり狭くなったりするんだ

なお太郎
スクイーズとエクスパンション
という言葉を使うぜ

逆に、上昇して移動平均線から離れると、市場参加者の中で利益確定したいという心理が働いて売りの勢いが増します。

こういった特徴を踏まえてボリンジャーバンドを使うときは、為替レートがボリンジャーバンド内で推移すると想定します。

バンドが狭いときにはバンド内で収まると考え反転狙いの逆張りをする方法。バンドが拡大している場合はトレンドに乗っていく順張りをする方法の2つがあります。

スクィーズ(バンドの幅が狭い)

レンジ相場でよく見られる状態です。値動きの幅が小さく、バンドの上・下の線にタッチすると、バンド中央に向けて反落・反発します。

値動きが小さいため、高値・安値がバンド内に収まりやすくなります

ローソク足が上下の線に触れるか、近づいた状態からの反転がエントリーチャンス。

 

エクスパンション(バンドの幅が広い)

値動きの幅(ボラティリティ)が大きくなっていることを表しています。

為替レートが上下どちらかに大きく動き出す可能性がある状態です。値動きに幅がありトレンドが発生する可能性を持っています。

高値・安値がバンドの上下に接近したらトレンド発生を考えエントリーを検討します。

 

 

ボリンジャーバンドまとめ

移動平均線を中心に上下にバンドがある
相場のボラティリティを標準偏差で計算
値動きがバンド内に収まる確率を計算
1σ68%・2σ95%・3σ99%以内に価格は収まる
スクイーズ・エクスパンションの2つの伸縮がある

ボリンジャーバンドはトレンド系のインジケータで、実は移動平均線を使っていたんですねぇ。

そして標準偏差という、なにやらむずかしい言葉も出てきてしまいました。

けれども単純に考えると、要は1・2・3σに収まる確率をだすのに標準偏差を使っているということです。

そして、大事なのは3σ以内に収まる確率は99%です。なのでバンドの形状によってエントリー方法を変えるというのはとても有効です。

ボリンジャーバンドの実戦法

当ブログでは毎週末に、次週の相場を分析する『週間チャート分析』という記事があります。

この記事では、ボリンジャーバンドや、その他のインジケータを使いチャートを分析しています。

テクニカル分析を覚えたい・苦手・むずかしそうと思っている方は、こちらを参考にしてみてください。

FX初心者の方が、FXのことをなにも知らずにトレードするのは無謀ですよね。FXの基本を勉強する方法として『本や書籍から学ぶ』ということも効率的な勉強法です。

まずは、基本を勉強してから資産運用を考えましょう。

どういったFX本を選べばよいかわからない方は、こちらの記事を参考にしてください。

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