こんにちは、ナオトです。
ファンダメンタルズ分析①・②の記事で紹介した経済指標以外にもFX取引をするうえで重要な指標があります。相場を分析するための手段として欠かせないのは、有益な情報を収集することです。
今回はその中でも重要なものを選びました。ぜひご自身のトレードに役立ててください。
FXに関する情報を発信してるよ
ファンダメンタルズ分析では国内外のいろいろなデータや情報が活躍します。各種指標の発表時期や、その内容については、FX会社の情報サービスにより提供されるものもありますので、FX会社のニュース欄、情報欄はチェックするようにしましょう。
また、各国の首相・大統領や中央銀行総裁、有名な投資家などの発言により、為替レートが大きく動くこともしばしば見受けられます。経済指標とは別に、影響力の大きい人物の発言(要人発言)や、見解などにも注目しましょう。
目次
為替に影響する経済指標
ADP雇用統計・アメリカ
人事業務代行会社ADPが約50万社のクライアントの給与計算データをもとに発表されるレポートです。雇用統計の2日前に発表されるため、雇用統計に先行する情報として注目が集まる経済指標です。
fa-fast-forward 発表時期⇒雇用統計発表の2営業日前
ISM製造業景況指数・アメリカ
製造業の先行景気指標です。製造業300社以上の購買担当者にアンケートをして計算しています。0~100で示され、50以上が景気拡大(ドル高要因になる)、50未満が景気後退(ドル安要因になる)を示します。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月第1営業日
ISM非製造業景況指数・アメリカ
非製造業の先行景気指標です。製造業景気指数と同様に300社以上の購買担当者にアンケートをして計算しています。50以上が景気拡大(ドル高要因になる)、50未満が景気後退(ドル安要因になる)を示します。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月第3営業日
IFO企業景況感指数・ユーロ
IFO(経済研究所)が発表するドイツ企業の景況感です。GDP4位のドイツはユーロ圏での存在が大きいので、ドイツ経済に注目が集まります。前月比プラスでユーロ高要因になります。マイナスだとユーロ安の要因となります。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月下旬
鉱工業生産指数・アメリカ、ユーロ、日本
鉱業、製造業の生産活動状況を示す指標です。鉱工業はGDPに占める割合が大きく、経済全体への影響も大きいために注目されます。前月比プラスで通貨高の要因になります。マイナスは通貨安の要因になります。
fa-fast-forward 発表時期⇒アメリカ・毎月中旬/ユーロ・毎月中旬/日本・毎月月末
日銀短観・日本
1万社以上のアンケートから企業の景況感を調査したものです。中でも主要企業の景況感を示す業況判断指数であるDIの注目度が高いです。DIがプラスなら円高要因です。マイナスなら円安要因となります。
fa-fast-forward 発表時期⇒4・7・10月初旬、12月中旬
消費者信頼感指数・アメリカ、ユーロ
アメリカ⇒経済研究所コンファレンスボードが発表する消費者マインドの指数です。経済や雇用の現在と、6カ月後をアンケートしたものになります。
ユーロ⇒欧州委員会が発表します。ユーロ圏の個人消費者の消費動向や、雇用状況、所得などに対する意識調査になります。
fa-fast-forward 発表時期⇒アメリカ・毎月月末/ユーロ・毎月中旬
耐久財受注・アメリカ
景気の先行指標である設備投資の新規受注状況を示しています。製造業新規受注(翌々月初めに発表)に先行して発表されるため、速報性が高いのが特徴です。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月下旬
中古住宅販売件数・アメリカ
景気と関連性が深い住宅(中古)の所有権移転件数を示すものです。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月下旬
生産者物価指数(PPI)・アメリカ
生産者の卸売価格の指数で、消費者物価指数とともに、インフレ・デフレの判断材料となります。食品とエネルギーを除いたコア指数が、特に注目されます。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月中旬
フィラデルフィア連銀景況指数・アメリカ
製造業の景況感を示す指標です。企業活動指数、仕入れ単価指数、販売価格指数が注目されます。新規受注や出荷、在庫の増減を調査して算出しています。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月第3木曜日
ミシガン大学消費者信頼感指数・アメリカ
ミシガン大学サーベイリサーチセンターが実施しています。景況感、雇用状況、所得などについて消費者に楽観・悲観を調査しています。消費者信頼感指数の先行情報としても注目されます。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月最終金曜日
ドイツ雇用統計・ドイツ
ドイツ国内の失業率と失業者数を示したものです。アメリカの雇用統計とは逆で、失業者数を示すために前月比プラスでユーロ安要因となります。マイナスでユーロ高要因です。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月初旬
ZEW景況感指数・ユーロ
ドイツの民間調査会社ZEWが、アナリストや機関投資家、市場関係者などから半年先の景気見通しを聞いて算出した景気先行指数です。
fa-fast-forward 発表時期⇒毎月中旬
FX初心者の方が、FXのことをなにも知らずにトレードするのは無謀ですよね。FXの基本を勉強する方法として『本や書籍から学ぶ』ということも、効率的な勉強法です。まずは、基本を勉強してから資産運用を考えましょう。
どういったFX本を選べばよいかわからない方は、こちらの記事を参考にしてください。
重要経済指標についても、直接的に為替レートの変動に影響を及ぼすことが見受けられるので、経済指標発表前後の取引には注意しましょう。そいて基軸通貨であるアメリカの指標がやはり多いですね。普段からアメリカの情報は大事だということが分かったと思います。
経済指標を読むうえでのポイントは『景気、消費、雇用、所得』が重要視されていることがわかります。今後の先行きが明るいのかどうかを見ることが、取引するときのポイントになることを覚えておきましょう。
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