こんにちは、ナオトです。
FXの勉強を本・書籍で学ぶ場合、基礎知識がわかる本、テクニカル分析の使い方が分かる本、FXトレードのやり方などが書いてある、いわゆる『How to系』の本を読んで学習している方が多いと思います。
しかしHow to系の本・書籍などで得られるのは知識だけですよね。ストーリーはなく単に覚えるだけです。トレード時の感情、緊張感といったものは、なかなか味わうことはできません。
そこで今回は『小説』という『ストーリー』を通してFXに限らず、投資で資産を増やしていくために重要なことは何なのか『波のうえの魔術師』を参考に書評を交えつつ検証していきます。
目次
作品名:波のうえの魔術師
2001年、文藝春秋から刊行されています。
著者:石田衣良(いしだ・いら)
1960年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業後、広告制作会社などを経て、フリーランスのコピーライター。
97年9月『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール読物推理小説新人賞を受賞。
あらすじ
"伝説の相場師”と言われる老人に、その才能を見出された青年が株の知識を一から伝授され、知らず知らずのうちにマーケットで生き抜く力を身に付けていく。
そしていつしか青年は、老人とともに世界有数の銀行を相手に巧妙な戦いを挑んでいく。
瞬時に億単位のお金が動くマーケットのスリリングさ、株が生み出すお金のドリーム感、そしてお金に絡む人間の欲望が渦巻く株式市場を舞台に、株(お金)によって引き起こされる人々の泣き笑いを描いたヒューマン小説。
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波のうえの魔術師書評
読み終えた感想は、昔の『ジョージ・ソロスVSイングランド銀行』をモチーフにしているのかな?と思いましたね。扱う金額の規模や、戦う理由などは別でしたが最初にそう思いました。
老人と一緒に銀行に戦いを挑むことになった主人公ですが、この青年は大学を卒業後は働かず、パチンコで何とか生計を立てていました。
相場師と言われる老人がこの青年を自身の目的を果たすためにスカウトするわけです。なんでこの青年が選ばれたのか?不思議ですよね。ただ、この青年にはあることをする習慣がありました。
そこに老人は目を付けたのです(もちろんこれだけの理由ではありませんが)。
青年と老人との間でやりとりがあり、この青年は『弟子』入りします。
ここから、本当の物語がスタートします。
この本は小説ですので参考書とは違います。なので、覚えるという感覚はなく、読みながら段々はまっていく感じです。そして、この青年の心の揺れ動く様を通じて感情移入していくこと間違いなしです。
さらに、読んでいる途中で「なるほどね・納得できる」といったように自然と大事なことがわかってきます。
ただ、作中では結構とんとん拍子に青年が成長していきます。その点は、勘違いしないでいただきたいですね。
この青年は『伝説の相場師』と言われる老人から直接指導を受けています。そして給料をもらっています。なおかつ四六時中、相場のことだけを考えています。
現状のあなたご自身の環境は、このような環境ではないはずです。その辺は分けて考えましょう。
それでは、この『波のうえの魔術師』から学べるものはなにか、作中の文章を引用しながら検証していきます。
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1つのことに集中する
値動き感覚を身に付ける
リスクを分散させる
戦略脳を身に付けよう!
あれっ?この言葉、聞いたことある。と思った方は当ブログをよく見ている方です(笑)
当ブログのサブタイトルの言葉です。
この小説に出てくる老人は、壮大な戦略を立てていました。相場だけでなく、まつば銀行と戦うためにです。やはり大事なのは戦略・シナリオであるということを最後に教えてくれています。前項までで書いてきた事項は、いわば「戦術」です。
なので少し話を大きくすると、あなたご自身が考えなければいけないことは、人生についての戦略を練る。ということです。
そして、FX投資はあくまであなたご自身の「戦術」の一部です。これが理解できたなら、あなたの生活は激変すると思います。